03年度西浜吹奏楽部訪問記 ◇春の定演特集へ ◇TOPページへ戻る

苦渋の選択。しかし、それが独自の伝統に...?
 
 実は、夏のコンクールで取材させてもらった際、「敬老の日(9月20日)にも演奏会がありますので、是非お越し下さい。」と、顧問で指揮者の渡邊良子先生に伝えられていた。

 しかし、私はそれがいわゆる『定期演奏会』に相当するものだとは察知できずにいた。慣れというのは恐ろしいもので、定演と言えば春でしょ、と思い込んでいたからだ。

 ところが、各学校(茅ヶ崎地区以外の学校も含む)の定演が集中する3〜4月の土日には、市民文化会館で演奏会を開こうとする団体が相当数あり、抽選に漏れると、別の機会を求めるか、別の会場を探すか、ということになるらしい。

 西浜高校は、くじ運悪く、3〜4月に会場を確保することができなかったため、昨年度は2月にOBの楽団と合同で演奏会を催したし、今年度は、ついに「え〜い9月にやってしまえ」と、他校に追随することなく、独自に『秋の定演』を敢行するに至った。

 この時期は他の学校行事との兼ね合いもあり(西浜でも数日前に体育祭が行われていた)、単独の演奏会を行うことは冒険ではあったろう。しかし、何かしらの独自色を打ち出して、西浜高校吹奏楽部の存在感をアピールできる可能性も、勿論あるわけだ。

 今回だけ特別に9月にやる、ということなのか、それとも今後も秋に継続してゆこうということなのかは、渡邊先生や部員たちが決めるべき事柄であるが、私(管理人)の個人的な感想を言わせてもらえれば、「何かしらの独自色がある方が好き」だ。

 春には「スプリングコンサート」という、中学生たちとの合同演奏会もあることだし、このまんま秋にやるってのはどうっすか?

  
  
ステージに吊り下げられた看板は、クラリネットの大塚梨絵さんとフルートの小木曽奈那さんが中心になって作ったものだそうです。下段中央は司会をされた永山悦子先生。昨年まで西浜高校で教えられていた。

 現在、部員は26名。数名のOBと嘱託顧問といった人たちの手を借りながら、まさしく「手作り」のコンサートであった。

 演奏会直前には体育祭もあり、合奏練習は思うように時間が取れなかったが、その中での精一杯の演奏と演出。ハートウォーミングなコンサートとなった。

 おそらく、それで満足してはいないであろうが、新しい伝統を築いてゆくための第一歩と考えて、秋に行う演奏会の意義をより深く掘り下げていって欲しい。

 『部活.ネット』では、勿論応援してゆくつもりです。

渡邊良子先生へインタビュー
 
Q:終って一言感想を聞かせてください。
A:とても楽しかったです。

Q:出演前の雰囲気はいかがでしたか?
A:緊張した様子はなかったです。ピンポンダッシュではなくて、ドアを叩いて逃げる“コンコンダッシュ”をして遊んでいました…。

私自身は、カルメンの演奏が心配だったので、手に汗握るという感じもあり、新鮮な気持ちで迎えたコンサートでした。

Q:9月に演奏会を行うことについてお聞かせ下さい。
A:体育祭と重なってしまってので、ちょっときつかった面もありました。でも、文化祭が無ければ、今後もこの時期にやっていけるのではないかと思います。春に他の演奏会と重なってしまって、聴きにいけないとか、そんなこともありますので、無理に春に行わないで、西浜吹奏学部我が道を行く!という感じで、出来るときに行っていければ良いと思います。

Q:今後の西浜吹奏楽部の方向性を教えて下さい。
A:まずは人数を増やすことです。人数が少ないと負担が多くなってしまいます。誰かがお休みしたりすると、そのパートは私が歌ったりしています。現在は26名です。3年生は2名ですので、今年の冬は20名以上で冬を越せるので良かったです。(昨年は15名でした)とにかく明るくて良い子達です。3年間、続けてこられて、この先もっともっと頑張ってくれると思って、楽しみにしています。


男子部員増殖計画、さらに進行
 

右がユーフォニウム担当の長谷山くん
 高校吹奏楽部に於ける『男女黄金比1:4』説を頑なに信じる管理人であるが、西浜高校では「部室をもっと男くさくする」という恐ろしい計画を立てている人物が存在する。

 2年生・長谷山晴彦くんである。彼にも、コンサート終了後、話を聞かせてもらいました。
Q:終って一言感想を聞かせてください。
A:緊張せず、楽しめました。

Q:出演前の雰囲気はいかがでしたか?
A:みんな緊張を感じさせず、とても明るかったです。

Q:9月に演奏会を行うことについてお聞かせ下さい。
A:時期については特にこだわりは無く、いつでも変わらず大きいところで演奏できるということに歓びがあります。

Q:今後の西浜吹奏楽部の方向性を教えて下さい。
A:楽しいだけではなく、良い演奏が出来るようにしていきたいです。そうすればコンクールでも金賞が取れると思います。良い演奏をしながら楽しめる部活にしていきたいです。

Q:男子部員増殖計画はその後いかがですか?
A:2名増えました!現在6名です。目標は2ケタ突破です。

Q:先生はどんな方ですか?
A:いつも笑っていて怒りません。でも、時々笑いながら辛口なことを言っています。良い指導をしてくれるし、コーチとして偉大な方を招いてくれるので、感謝しています。


           
お疲れ様でした。でも、こうやって見ると、やっぱり女性陣の方が強そうですなぁ...