2012.04.11up
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雨にも負けず、風にも負けず |
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とにかく大変な天気であった。 管理人はかなり時間の余裕を持って出発したが、何しろ会場である藤沢市民会館に至る道にテロリストでも現れたのかと思うほどの大渋滞に巻き込まれてしまった。 普段であれば20分程度で到着する道程に2時間以上掛かり、途中からは「開場の時間に間に合わないかも」「ゲゲ、開演にも間に合わないかも」「いかん、第二部にも間に合わないかも」「この調子だと終わってしまうかも」という心理変遷を経て、泣きたいような気持ちであった。 途中、道を歩く人たちの傘は全く役に立たず、何人もの人が一瞬にして傘が骨だけと化し、帽子やマフラーが凄まじいスピードで持っていかれるという強風を目の当たりにして、果たして「夢笛管隊」の定演は時間通りに行われているのかと思ったほどであった。 |
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風速20メートルはあろうかという強烈な風が吹き荒れた。渋滞で全く動かない車内から撮影 |
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ようやく辿り着いてみると、ちょうど第一部終了後であった。 この天候の中、音楽を聴きに行く、というのは恐らくかなりの変わり者(自分も含む)なのかと想像するが、会場に入って、変わり者も結構いるじゃないかとやや安心。 それでも、もっとよい天気なら... 震災の影響でホールが使えなかった昨年の定演。 あれから1年を経て、音楽をやれる喜びに溢れるはずの晴れ舞台だったからね。 さあ、でもここから新しい一歩を踏み出していこう。 |
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第二部楽曲への感想 秀逸だった『風の谷のナウシカ』 |
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キャッチーなテーマと解放感のあるサウンドで、第二部の幕開けを飾るのに相応しい演奏であった。
この曲には達人率いる“Groovy Wave Jazz Orchestra”が登場。 ま、Jazzyな曲なので、そう感じただけかも...。
場面転換が鮮やかで、今度はこれを「夢笛管隊」メンバーだけで演奏したらどうなるか聴いてみたいッス。 『風の谷のナウシカ』[作曲:久石 譲] 底流をしっかり押さえ、シンクロもしっかり意識されている上、管理人のストライクゾーンにズバリ決まる“泣けるような木管”(特にフルートとクラリネット)という不可欠のピースが揃い、堪能させてもらいました。 ちなみに、管理人は安田成美の歌った「風の谷のナウシカ」(映画では挿入されなかった)もかなり好きです。 『アメイジング・グレイス』[作曲者不詳] アンコール『ディスコキッド』[作曲:東海林修] 管理人はしばしば「吹奏楽」というジャンルがよくわからなくなることがあって、ドラムセットがダメだというのはどういう意味なのか、とか、打楽器のみのアンサンブルはOKだけど、コントラバスだけの編成だとなぜダメなのか、とか。 演奏は「アメイジング・グレイス」とは対極的で、外へ向けての発散という言葉がよく似合う、元気なものであった。
既に、次なるステップへと歩み始めていることでしょう。 |
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今回のプログラムではソロも多かったように感じられた。これは新たな展開かも? | |
左はご存知、夢笛管隊を率いる丸山透先生。右はトカちゃんことアレクセイ・トカレフさん。アメイジング・グレイス冒頭のソロは哀愁を帯びて素晴らしかったです | |
◇プログラム◇ |
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第一部 第二部 アンコール『ディスコキッド』[作曲:東海林修] |
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藤沢西高校吹奏楽部 部長・田辺美優さんからのメッセージ |
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第30回定期演奏会ということで、とにかく私たちは楽しい演奏会を目指して練習してきました。 当日はお客さんに楽しさを伝えることができたのではないかな‥・と思います。 「来て良かった」とお客さんに思っていただけたら、それは本当に一番嬉しいことです。 |
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【管理人より】 |
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部長の田辺美優さん[新3年]は打楽器担当のしっかり者。 周囲の人の支えを強く感じつつ、部員を引っ張っています。 前回は震災の影響を受けた「体育館ライブ」、今回は嵐に見舞われるという経験を、是非今後に生かして、より豊かな音楽を奏でていって下さいね。 コンクールにも出るとのことですので、期待していますね! |
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