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 神奈川県立茅ヶ崎高校吹奏楽部の第26回定期演奏会が、4月19日(土)に行われ、「部活.ネット」編集部が取材に行ってまいりました。

 部員たちの定演に賭ける意気込みは並大抵ではないことが聴く者に伝わる熱演でした。

  日本フィルハーモニー首席クラリネット奏者で同校OB・伊藤寛隆さん指揮による演奏は言うまでもなく、愉快な司会あり、ダンスあり、学生指揮あり、ゲストあり、ステージ上での卒業式ありで、高校生たちが懸命に演出している光景は間違いなく感動モノでした。

 茅ヶ崎高校吹奏楽部の皆さん、お疲れ様でした。そして、感動をありがとう!

 尚、同校定演については、顧問の神沢先生のお計らいで、当日は勿論のこと、前日のリハーサルにもお邪魔して、いろいろと伺ってきました。以下の写真と文章は、いわば“メーキング・オブ・定演”といったところです。
写真・右は指揮者の伊藤寛隆さんとゲストの中村薫さん(茅ヶ崎高校OG フルート奏者)

本番前夜

 明日への熱き想いを語ってくれた部員諸君。腕章を巻いているのは「部活.ネット」高校生特派員“まゆちゃん”と管理人。語ってくれたのは、左から副部長・増田さん、若林さん、長崎くん、新井くん、副部長・石川さん、部長・佐藤くんの面々です。
 佐藤くんは、この間学校に訪ねた時より、ちょっぴり大人っぽくなってました。さすが部長さんですね。『茅高の定演の名に恥じないよう、仕上げてきました。僕たちの定演に懸ける想いを伝えたいです』と抱負を語ってくれました。
 ちなみに長崎くんに「明日の一番の見所は?」と尋ねたら『それは秘密です』とのこと。さて、何が飛び出すやら。
 リハーサルを見守る神沢先生と、最後の練習に励む部員たち。“All for One, One for All”がテーマだそうです。

定演当日

  いよいよ定演の開始時刻が迫る...。お客さんもたくさん入って緊張が高まる。
 第一部は伊藤寛隆さんの指揮で、喜歌劇「メリーウィドウ」セレクション・テムズ川紀行・吹奏楽のための第1組曲を披露。
  第二部は学生指揮により、演歌あり、ポピュラーあり、ソロあり、踊りあり、歴代トレーナーのファッションショーあり、珍妙な司会(伊藤壮二朗さん)ありで盛り上がりました。学生指揮は石川祐美さんと森暁菜さん。照明による演出も効果的でした。
  茅高の定演では“ダンス”はひとつのウリのようで、青春野球漫画「タッチ」のメロディに乗せて炸裂。これが“秘密”にしていたものだったわけね。最後は千手観音がモチーフでしょうか?
  第三部は部長・佐藤くんの挨拶で開始。ゲストはフルート奏者で茅高OGの中村薫さん。華麗な演奏を聴かせてくれました。
 写真右は司会の中田麻美さんと指揮者の伊藤寛隆さん。中田さんも茅高OGで、たぶん伊藤さんより先輩でしょうか。弟を見るお姉さんのような優しい眼差しでした。
  「メキシコの祭り」はチャイムの乱打ソロに始まり、客席からの演奏などもあり、大いに盛り上がりました。
  アンコール曲に続き、スピッツの『空も翔べるはず』をブラスアレンジしたものをBGMに、今春卒業生たちのステージでの卒業式。演奏しながら涙・涙の部員もたくさんいて、見ている方も思わず胸が熱くなるものでした。
 十分に「定演に懸ける想い」が伝わるステージでした。吹奏楽部の皆さん、お疲れ様!

=茅ヶ崎高校吹奏楽部 第26回定期演奏会 演奏曲目=
※プログラムに記載された曲目です

◇第一部◇
 ★喜歌劇「メリーウィドウ」セレクション(F.レハール) ★テムズ川紀行(N.ヘス) ★吹奏楽のための第1組曲(G.ホルスト)

◇第二部◇
 学生指揮による音楽のフルコース

◇第三部◇
 ★フルート協奏曲第1番ト長調k.313(W.A.モーツァルト) ★メキシコ民謡による吹奏楽のための交響曲「メキシコの祭り」(O.リード)


※この茅ヶ崎高校吹奏楽部定演については、「部活.ネット」紙版5月号にても、別角度からの熱烈記事をお届けする予定です。乞うご期待!