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◆部員数:37名 ◆マネージャー:2名 ◆監督:菊地原孝祐先生 ◆部長:加藤裕志先生 ◆キャプテン:池田 俊くん ◆今シーズン(昨秋から)の成績:33勝33敗3分[6月28日現在] ◆これまでの最高成績:ベスト16 ◆昨年の成績:3回戦サヨナラ負け |
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とにかく『痛い』 のである。 何が?って、あ〜た、本日(6月28日)鶴嶺高校野球部の取材に伺い、部長先生や選手・マネージャーへのインタビュー後、海老名高校との練習試合があったわけだよ。 で、当然のことながらゲームを見て、写真の撮影とかもするじゃないかね。 私(管理人)は、ネット裏、バッテリーを真後ろから見られる最前列に陣取り、カメラを構えるわけだが、ご存知の通り、ネットがあるのでうざったいのである。そこで、掟破りの荒技「ネットの隙間にレンズをねじ込み、リアルな映像をモノにする」という手に出た。 確かにいい写真も撮れた。しかし、その代償はあまりに痛いものであったのだ。 野球専用グラウンドと違って、高校のバックネットは、まさしく“ただの紐でできた網”にほかならない。 そこにへばり付いてファインダで撮影対象を凝視すると、どうしても他のことに無防備になるものだ。 6回ウラ、鶴嶺の攻撃中に、それは起こったのであった。 ランナーが盗塁することを読んで、一塁方向にレンズを向けていた私は、ちょっとだけバッテリーから目を逸らせてしまった。 バッターがフルスイングしたボールはファールチップとなって“紐でできたネット”にへばり付いていた私の左膝を直撃! ホントは泣きたいくらい痛かったのだが、私の背後には、懸命にスコアをつけたり、スピードガンで計測する鶴嶺高校の1年生たちや、海老名高校の女子マネージャーたち(ちなみに1年生だけで4人もいる!)が大挙して見ているのである。 「俺はレガースをつけてねえんだよぉ〜っ!」 と言いたいのを必死に堪えて 「いやぁ、まるで痛くないよ〜」 というフリをせざるを得なかったのである。(泣) それでも、当たったのが足でまだ救われた。顔面直撃という可能性も皆無ではないからね。皆も、ネット裏でカメラを構える時には注意しましょう。 (って、誰もマネしねえか) とりあえず 『部活.ネット管理人、取材中に不慮の事故死』 という訃報だけは免れたが、現在、私の左膝は腫れあがり、アザは毒々しい紫色になっている。 おぉっ!気がつくと、全然、鶴嶺高校野球部の紹介になっていないぞ。 |
集合する鶴嶺ナイン やっぱりネットが邪魔くさいぞ 礼に始まり、礼に終わる 撮影をしているわけではありません スピードガンで1球ごとに計測 スコアをつける1年生部員 ネット裏では部員の父母をはじめ かなりの人数が観戦している |
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※※※※※※※※鶴嶺野球部キャプテンにインタビュー※※※※※※※※ |
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こうしていると普通の高校生だが.... 鶴北戦では選手宣誓の大役 マジで凄いスイングです |
キャプテンの池田俊くんは、先の鶴北戦で鶴嶺高校代表として選手宣誓をした男である。口数は少ないが(加藤部長・談)言葉はしっかりしており、猛烈な打撃力でチームをグイグイ引っ張る。 昨夏も1番センターで出場。その打棒は相手投手をビビらせるのに十分である。 14打数10安打(二塁打3本)2四球 打率:7割1分4厘 出塁率:7割5分 これは最早、病的な数字です! 野球をあまり知らない人のために敢えて言っておくと、バッターというのはたいてい打率3割を目標にしているのだよ。あのイチローでさえもが、4割を超えたシーズンがない、という事実を鑑みても、この池田主将のバッティングがどれほど破壊的であるかが推し量れるというものだ。 大学進学後も野球を続けるつもり、というキャプテンにインタビューしてみた。 管理人「キャプテンとしての苦労は?」 池田くん「去年より、2年生が少ない分、それほど苦にはなっていません。」 管理人「ポジションがセンターということもあって、ピンチの際にマウンドへは行けませんが、その辺りにもどかしさはありますか?」 池田くん「いえ。キャッチャーの里村はまだ2年生ですが、副将の上村(サード)に任せているので、大丈夫です。」 (敬称略、です) 管理人「バッティングは主に朝練でやっているのかな?」 池田くん「はい。6時45分から、ゴムボールを使ってやっています。1球でも多く打つ、ということと、芯で打たないと飛ばないので、その練習になる、というメリットがあります。グラウンドが半面しか使えなくても、ゴムボールなら打っても危険性がないので、安心感もあります。」 管理人「今年の鶴高の特徴は、どういったところになるでしょう?」 池田くん「粘り。諦めない。というところです。前半リードされても、諦めずに粘っていけば勝てるチャンスも出てくると思うんですね。」 (事実、先週行われた「鶴北戦」では序盤、北陵に4点をリードされたが、粘って終盤に追いついた。そういった経験が徐々に自信になっている様子である。) 管理人「では、今日の海老名高校戦、そして本番の大会でも期待しています。頑張って下さい。」 |
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※※※※※※※※鶴嶺野球部マネージャー&選手にインタビュー※※※※※※※※ |
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鶴嶺野球部には市内で唯一の男子マネージャーがいる。強豪私立や男子校ではそれほど珍しくないが、共学の公立では少ないだろう。 その男子マネ・松田兼昌(けんすけ)くん[3年]は、管理人が発した「このチームでの今までの成績は?」という質問に、驚異的スピードで 「33勝33敗3引分」 と回答。あまりに美しく3が並んでいるので、これ以上試合をやって欲しくないという、奇妙な気持ちにも駆られた。 「夏にむけて、チームの意識が高まってきていると思う。マネージャーも、勝ったとき、勝たせたときが一番うれしい。ひとことで言うと、勝つために頑張っているチーム。」 と、松田くんが評する鶴高野球部の夏を応援しよう。 さて、一塁手の喜古勇(きこ・ゆう)くんにも話を聞いた。 ディープな「部活.ネット」ファンなら『第19回鶴北戦』の、喜古くんのお父様へのインタビューを読んでいるかもしれないが、自身が出身の“鶴が台スターズ”で現在、お父様が監督をされている。西浜高校キャプテンの鶴嶋くんとも、かつてのチームメートである。 管理人「キャッチャーからのコンバートだそうだけど、ファーストを守る上でキャッチャーをやっていたことは何か役に立っているかな?」 喜古くん「そうですね。捕球もそうですが、グラウンド全体を見渡した経験から、今は少しは余裕を持てるようになりました。」 管理人「バッティングはどうですか?」 喜古くん「打順が9番で、次が1番の池田なので、フォアボールでも何でもいいから出塁して、つなげたいです。三振だけは絶対に避けたいですね。」 (敬称略、です) 管理人「最後の夏に懸ける思いを聞かせて下さい。」 喜古くん「自分では声が武器だと思っているので、守りの時もベンチにいる時も、とにかく声を出して盛り上げたいです。それで、勝ち進んでいきたいと思います。」 インタビュー後の海老名高校戦では、タイムリーヒットも打って、期待に応えた喜古くん。夏の大会でも声が枯れるまで、チームを盛り上げて下さい! |
市内5校で唯一の男子マネ・松田くん これは女子マネが着ていたトレーナー 海老名戦でタイムリーを放った喜古くん |
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※※※※※※※※鶴嶺野球部部長にインタビュー※※※※※※※※ |
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本日は、監督である菊地原先生がお休み。部長である加藤裕志先生にいろいろとお話を伺った。 加藤先生は監督の菊地原先生同様、鶴嶺高校野球部OBで、1級違いの先輩・後輩の間柄。 鶴嶺には昨年から赴任され、それまでは厚木南−高浜−二宮と歴任し、二宮高校では、やはり野球部部長であった。 試合前にノックしている姿を見なければ、研究職に就いている人のように、冷静・沈着で物静かなイメージであるが、チームの話になると、俄然、熱も帯びてくる。 管理人「今年のチームで特に鍛えている点はどういったところでしょう?」 加藤先生「エラーが出たり、打てないことはどうしてもありますが、そこでいかに雰囲気を壊さずに、主導権をこちらが握るか、ということですね。」 管理人「どの程度実践できているでしょうか?」 加藤先生「粘りが出てきて、一方的にゲームを作られてしまうような心配はなくなってきました。ただ、要所でのひと押しがまだ足りない。よく言えば“人がいい”ということでしょうが、練習試合ではその辺りを注意しています。」 管理人「先生の目から見て、投攻守を5段階で評価すると、どうなりますか?」 加藤先生「(しばしの沈黙ののち)...投手4、攻撃4、守備3といったところでしょうか。」 管理人「守備に少し辛い点がついてますが、それはなぜでしょう?」 加藤先生「やらなくてもよいミスが出たりすることもありますので。時々、集中力が切れてしまうところがあります。」 管理人「エースの円谷(つむらや) くんについては?」 加藤先生「攻める気持ちがあると、よいピッチングをしますが、勝負どころで真ん中にボールが集まることがあります。コントロールはそれほど不安はありませんね。」 管理人「では最後に、初戦の上郷高校戦に向けて、作戦や心構えのようなものがあれば、教えて下さい。」 加藤先生「特に作戦といったものはありません。データもせいぜい新聞の切り抜きくらいのもので。それよりも、自分たちのスタイルをそのまま出す、ということでしょうね。3〜4点のビハインドは大丈夫、といった気持ちで粘りたいです。」 管理人「練習試合前のお忙しいところ、ありがとうございました。試合の方も見せて頂きます。」 鶴嶺は昨年も1回戦で上郷高校と対戦し(2年連続初戦対決はひどく低い確率だ!)、勝利しているが、高校野球では一年経てばチームも全く変わってしまう。 課題を克服し、チームの目標であるベスト8へと勝ち進んでいってもらいたい。 |
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審判員がどこから派遣されてくるか といった質問に答えて下さった乾さん 審判にもウォーミングアップは 必要不可欠 |
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この日行われた鶴嶺対海老名の第一試合で主審を務められた、乾常二さんにも、試合開始前のお忙しいところ、お話を伺った。 この間の鶴北戦でも、一目見てそれとわかるようなアンパイアのユニフォーム(って言い方は正しいのか?)を着用された方々がゲームを裁いていて、「この人たちはどういったルートでここにやって来るのだろう?」と、ちょっぴり不思議に思っていたのである。 乾さんのお話では、全国軟式野球連盟(というのがある、ということを初めて知りました)の下部組織が、日本中の至る市町村にあって、茅ヶ崎にも協会があるのだそうだ。乾さんをはじめとする審判員の人たちは、今回は鶴嶺高校の依頼を受けて、その協会からおいでになったようである。 常日頃は別の仕事をされているので、土日だけ、ほぼボランティアでやっていらっしゃるのである。高校野球の予選の際には、有給休暇を取って、アンパイアを務めるのだそうだ。 華やかな高校野球の陰には、こうした審判員の方々の存在もある、ということを選手諸君は是非とも知っておきましょう。 で、本当は私は次のような質問をしたかったのだが、チョコッと我慢してみた。 (1)投手のコントロールが甘いと、試合の途中からストライクゾーンが広くなるか (2)試合を決めるような場面で、それまでの展開から、どちらかのチームに肩入れしてしまうことはないか もし、審判員の方で、この記事を読んだ人がいたら、こっそりメールで教えて下さい。ちなみに、私(管理人)もたまに審判をするのだが、たいてい草野球レベルCといった手合いなので、最初から普通のストライクゾーンより上下左右ボール1個分プラスαをストライクってコールしてますぜ。 尚、乾さんは茅ヶ崎野球協会のホームページを運営されているとのことで(すごい偶然ですが)、URLを教えて下さいました。興味のある方は、下記をクリックしてご覧下さい。 ◇茅ヶ崎野球協会 http://members.jcom.home.ne.jp/cba/top.htm |
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★☆★☆★鶴嶺高校対海老名高校 熱戦熱写★☆★☆★ |
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ここにお見せする写真は、管理人が左膝にファールチップの直撃を食らいつつ、撮影した命懸けのものです。お利巧な皆さんは、くれぐれもマネしないようにしませうね。 | |||||
○鶴嶺5−3海老名● |
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スコアボードをご覧の通り、常に鶴嶺が先手を取り、逃げ切ったゲームであった。4回は5番青木くんのホームランに続いて、8番円谷くん・9番喜古くんの連続タイムリーなどで畳み掛け、3点を奪うなど、下位打線も機能し、エース円谷くんも完投勝利を挙げた。つまらないエラーや、やらなくてもよいフォアボールもほとんどなく、課題もかなり克服しつつあると見えた。 9回オモテ、4連打で1点返された上、一死満塁の大ピンチを迎えたが、センターに抜けると思われた打球をショート茂岡くんが巧みにダブルプレーに仕留めるなど、バックもピッチャーを助けた。 円谷くん、9回はちょっと疲れていたのかな? ※ちなみにこれはダブルヘッダーの第一試合でした。 |
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▼△▼△▼△▼△▼△市内5校の監督に共通アンケート▼△▼△▼△▼△ |
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鶴嶺高校 菊地原孝祐先生 |
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(1)教師を目指す目的の一つに「野球部顧問」ということがありましたか。
中学一年生の時に教師を目指すことになり、野球部顧問・体育教師を合わせて具体的な目標となりました。 (中学時代の恩師の影響) (2)子供たちに野球を教える中で重視しているものは何ですか。 野球という種目を通して技術指導のみならず、基本的生活習慣など、精神面での成長・伸張を目指して居ります。 (3)部訓もしくは大切にしている言葉で生徒たちに言って聞かせるものは。 誠心誠意取り組む熱意、人の嫌がることを積極的に行う勇気、逆境から這い上がる根性、野球部の卒業生が築き上げた鶴高野球部の財産です。 (4)今年のチームでの目標は。 五回戦突破(ベスト8) (5)野球部監督をやっていてよかったと思うことは何ですか。 たくさんの素晴らしい教え子たちと出逢えたことです。 (6)ベンチ入りメンバーを決める最終基準は何ですか。 最終的なものは日頃の活動状況ですが、勝利を目指し、それぞれの役割からメンバーを選出しています。 (7)先生が現役でやっていた頃と現在の高校野球で共通点・相違点は。 共通点:殆どの参加校で現場の選手と指導者が一生懸命活動している点。 相違点:特にありません。 (8)目標とする野球を実践している高校(1980年代の池田高校、のように時代指定も結構です)を挙げるとすればどこになりますか。また、その理由も教えて下さい。 静岡県 常葉学園橘高等学校 野球を通しての人間形成を主とし、野球も成績を残し、礼儀正しく、全てにおいて目標です。 (9)生徒たちに目標として欲しい選手(現役プロ・プロOB・アマチュアを問いません)がいれば、その名前と理由をお願いします。 特にありません。 (10)高野連の「連帯責任体質」について何かご意見はありますか。 One for all, All for oneの精神から、鶴嶺高校野球部としては一番大切なことだと思います。 (11)勉強との両立で、何か講じている策はありますか。 野球の集中力を勉強に生かす。そして、定期試験前のテスト勉強の集中力は野球にも生きる、ということを徹底しています。 (12)父母たちからのサポートは先生の期待に添うものですか。 いつも感謝して居ります。 (13)ベンチ入りできない3年生がいる場合に、どんな言葉を掛けますか。 自分のため、そしてチームのため、さらに力を与えて欲しいと思っています。鶴嶺の場合、本人がしっかり認識して責任を持って行動しています。 (14)軟式野球をやっている中学生たちにメッセージをお願いします。 野球は素晴らしいスポーツだと思います。自己を磨き、仲間を作り、さらにレベルの高い野球を目指して頑張って下さい。 (15)究極の質問です。高校野球の最大の魅力は? 野球というスポーツを通して大切な人生経験が出来ること。 (16)その他、これは絶対に言っておきたい!ということがあればどうぞ。 今回の取材、ありがとうございました。今後とも、宜しくお願いします。 |
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本日の取材では残念ながらお会いすることが叶わなかった菊地原先生ですが、鶴北戦の取材や電話での対応で、たいへんご丁重に接して頂きました。こちらこそ、お礼を言うべきですね。ありがとうございました。[管理人] | |||||
※ご協力ありがとうございました |
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◆部員数:43名 ◆マネージャー:3名 ◆監督斉藤照夫さん ◆部長:秋山英好先生 ◆キャプテン:多田祐太郎くん ◆今シーズンの成績:30戦くらいやってたぶん3つくらい勝ち越し[6月26日現在] ◆これまでの最高成績:ベスト32 ◆昨年の成績:初戦負け |
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訪ねた日は茅ヶ崎高校の1学期末テスト一週間前に入っており、他の運動部はほとんど練習をしていない状態。つまり、平日ではあるが、グラウンドを野球部がほぼ独占できるという稀有な一日であった。 さぞやカンカンと打撃練習でもするのかと思いきや、入念な準備運動のあとは、ダッシュ・キャッチボールと続き、その後も守備練習に余念がない。 ノッカーが打つ、そのボールをフィールドの選手が追う、捕球する、送球する。 単純な繰り返しのようにも思えるが、一球たりとも同じボールはないのである。様々な状況設定をしながら練習は続く。 茅ヶ崎高校では吹奏楽部が4年連続で東関東大会に出場、また、チアリーディング部も世界大会へ出場するなど、「応援は一流」(神奈川新聞より)などと言われているが、今年のチームでは、茨城遠征で、甲子園出場経験を持つ水戸商や鉾田一高を連破してくるなど、期するところが大。 監督・キャプテン・マネージャーの他、主力選手にもインタビューしてみた。 |
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※※※茅ヶ崎野球部マネージャーにインタビュー※※※ |
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マネ代表は3年小沢久美さん。将来はヘアメイクの仕事をしたいという希望を持っているが、髪型はいたって普通。その辺について聞いてみた。 |
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実はマネージャーの小沢さんは、中学時代に管理人に英語を教わっていた! (それが原因で英語嫌いになっていなければよいのですが...) 世の中、狭いっすね 斉藤監督は「選手にしたいくらいよく頑張っている」とのこと |
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※※※※※※※※茅ヶ崎野球部キャプテンにインタビュー※※※※※※※※ |
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キャプテンの多田祐太郎くんは、小学生の頃は下町(しもちょう)サンダースでキャッチャー。西浜中学時代はキャッチャーとショートをやっていた。現在は内野の要・ショートで1番。ピンチではピッチャーに積極的な声掛けを実践している。 管理人「40名を超える部員を引っ張る難しさって何だろう?」 多田くん「自分がやらないと、皆、ついてこない、というところです。」 (斉藤監督によれば、『体で引っ張るキャプテン』だそうです) 管理人「今年のチームの特徴を教えて下さい。」 多田くん「勢いで勝つチーム。乗れば強いのですが、流れが悪い時には声が出ていないので、そういう時に声を出してゆこうと思っています。」 管理人「投・攻・守を5段階で評価すると、それぞれどうかな?」 多田くん「投手力4、攻撃力3、守備力2ですね。守備は自分が一番の不安です。」 管理人「まあ、それは謙遜もあるだろうけど、目標はどの辺に置いているかな?」 多田くん「初戦の相手(岸根高校)のことは全然わからないので、自分たちの野球をやって初戦を突破することが第一の目標です。」 卒業後は、硬式野球はやらないそうだ。まさしく“最後の夏”。悔いなく戦ってきて下さい。 |
練習中も声を出し続ける多田主将 |
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※※※※※※※※茅ヶ崎野球部4番&エースにインタビュー※※※※※※※※ |
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前日の練習で左手人差し指を亜脱臼した主砲・坪井くん。大会までには十分完治する見込み “気合投法”のエース水口くん。水戸商相手に完投勝ちは自信になったことだろう |
4番打者・坪井国義くんは打率3割4分。遠投90メートルの強肩三塁手でもある。 管理人「坪井くんのバッティングの特徴は何になるかな?」 坪井くん「チャンスに強い、ということでしょうか。」 管理人「というと、打点が多い?」 坪井くん「そうですね。」 管理人「最後の夏に向けて、抱負をお願いします。」 坪井くん「一戦一戦、自分たちの野球で勝ち、一日でも長く野球を続けたいです。」 管理人「卒業後、野球を続けるつもりはありますか?」 坪井くん「はい。いくつかの大学のセレクションを受けてみようかと。」 管理人「勉強はやってるかな?」 坪井くん「.....(沈黙)」 (斉藤監督から「これからだよな」と一声掛かる) 坪井くん「とりあえず、今は野球だけです。勉強は野球が終わったあと頑張ります。」 大学でも野球を続けたいという坪井くん。エールを送ります! エース・水口崇くんはMAX132キロの球速を誇る右オーバーハンドの本格派。ゴールデンウィーク中の茨城遠征で水戸商に勝った原動力となった。 管理人「強豪相手に完投勝ちは素晴らしいね。」 水口くん「実は、その試合、先頭バッターにホームランを打たれたんですよ。それで、そこから気合を入れ直して、低め・コーナーを突いてゆくピッチングを心掛けました。」 管理人「コントロールはいい方なのかな?」 水口くん「いえ。波が激しいので、気合で何とかしてます。ストレート・カーブ・スライダーのうち2つよければ何とかなると思うんですが。」 管理人「初戦の対岸根高校戦に向けて、何か準備はしていますか?」 水口くん「これから少し調べてみますが、それよりも自分の投球ができるかどうかですね。1年の秋から投げさせてもらって、場数は踏んでいるので、あとは気合で。」 まさしく“気合投法”。大会でもその気合を発揮して、悔いのない投球をして下さい。 |
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※※※※※※※※茅ヶ崎野球部監督にインタビュー※※※※※※※※ |
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監督の斉藤照夫さんは齢68歳。「監督の年齢の高さだけなら県下一」と笑う。高校−社会人と野球を続け、縁あって4年前からコーチ、昨年から監督をされている。 管理人「今年はどんなチームでしょう?」 斉藤監督「長距離砲はいないので、機動力で...というか、地味であっても気がついたらいつの間にか得点が入っている、というようなチームに育ててきたつもりです。」 管理人「監督から見て、キープレーヤーは誰になりますか?」 斉藤監督「バッテリーの水口くん・黒岩くん、ショートでキャプテンの多田くん、センターで3番の吉野くんになりますか。要はセンターラインがしっかりしていれば、何とかなる、ということですが。」 管理人「茅ヶ崎高校野球部の特色というとどんな点にあるでしょう。」 斉藤監督「中学まで野球未経験の子が、3年間ここで野球をやり通した、ということがここ数年続いています。また、3年生は試合に出られない子でも、ベンチには入れて、ノッカーやサードコーチャーなどの役割を持ってもらうようにしていますね。試合に出られるかどうかは、実力で決まりますが、勝利至上主義ではありません。多くの公立校では同じような状況ではないでしょうか。」 管理人「というと、強豪私立高校に対しては燃えるものがありますか?」 斉藤監督「そうですね。勝てないまでも一泡吹かせたい、と申しましょうか。ですから、公立高校で頑張って甲子園に出てくるようなチームは尊敬しますね。以前の池田高校(管理人・注 部員11名で「さわやかイレブン」旋風を巻き起こし、甲子園で準優勝。その後は全国的な強豪校になった)や東京の国立高校のように文武両道というのは素晴らしいです。」 管理人「キャプテンはどのようにして決めていますか?」 斉藤監督「全部員の投票を目安にして、コーチ・トレーナー・部長・監督で最終的に決定しますが、大概、選手の意見と一致しますね。」 管理人「今年の目標を聞かせて下さい。」 斉藤監督「今年は何回勝とう、といった目標は掲げていないんですよ。プレッシャーになるといけませんし。とにかく、よそ行きにならないで、普段の練習を出すことが一番。プレーボール後、どちらが先に足が地に着くか、が勝負の分かれ目でしょう。それで、初戦に勝って勢いに乗れれば、と思っています。」 管理人「では、最後に、『甲子園』というのは茅ヶ崎高校野球部にとってどんなものなのか教えて頂けますか?」 斉藤監督「正直言って、神奈川県では10校程度の学校だけが出場を競うような場所ですね。ただ、『甲子園』があるから、厳しい練習にも耐えられますし、3年間やり通して、その予選の舞台に立つことが喜びになっていることは間違いありません。」 管理人「どうも、長い時間ありがとうございました。茅高野球部の活躍を期待しています。」 |
管理人が繰り出す矢継ぎ早の質問に 一つずつ丁寧にお答え頂きました 選手たちを見守る目は 孫を見ているかのようでもある |
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▼△▼△▼△▼△▼△市内5校の監督に共通アンケート▼△▼△▼△▼△ |
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茅ヶ崎高校 秋山英好先生 |
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(1)教師を目指す目的の一つに「野球部顧問」ということがありましたか。
ありました。 (2)子供たちに野球を教える中で重視しているものは何ですか。 「投げる」「打つ」「捕る」という3要素の基本。 (3)部訓もしくは大切にしている言葉で生徒たちに言って聞かせるものは。 楽して勝利なし。苦しみの後にこそ勝利あり! (4)今年のチームでの目標は。 一回戦突破。 (5)野球部監督をやっていてよかったと思うことは何ですか。 選手から新しい事柄や色々吸収する面も多く、それらが自身のエネルギーの源になっている。 (6)ベンチ入りメンバーを決める最終基準は何ですか。 グラウンドで力を発揮できる選手かどうか。 (7)先生が現役でやっていた頃と現在の高校野球で共通点・相違点は。 (近年は)保護者が熱心になりすぎている。 (8)目標とする野球を実践している高校(1980年代の池田高校、のように時代指定も結構です)を挙げるとすればどこになりますか。また、その理由も教えて下さい。 特にありません。 (9)生徒たちに目標として欲しい選手(現役プロ・プロOB・アマチュアを問いません)がいれば、その名前と理由をお願いします。 ※記載ありませんでした (10)高野連の「連帯責任体質」について何かご意見はありますか。 ルール違反を犯した本人が罰を受けるべきであって、チームメートは連帯責任の必要なしと思います。 (11)勉強との両立で、何か講じている策はありますか。 練習を合理的にし、時間を短くする。 (12)父母たちからのサポートは先生の期待に添うものですか。 はい。 (13)ベンチ入りできない3年生がいる場合に、どんな言葉を掛けますか。 今年は3年生全員がベンチ入りです。 (14)軟式野球をやっている中学生たちにメッセージをお願いします。 レベルが高くなるほど楽しみも大きくなるので、中学で終わらず、引き続き、上でもやって欲しい。 (15)究極の質問です。高校野球の最大の魅力は? 他の部活に較べて注目度が高く、とりわけすべてのチームが勝利を信じ、そして力を抜かず、最後の最後まで諦めることなく戦うひたむきな姿勢にあると思います。 (16)その他、これは絶対に言っておきたい!ということがあればどうぞ。 ※記載ありませんでした |
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※ご協力ありがとうございました |
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◆部員数:35名 ◆マネージャー:3名 ◆監督・部長:黒崎正明先生 |
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いやいや、この時期に野球部訪問をしていれば、そりゃこんな日もあるわな。 西浜高校野球部へお邪魔した6月24日は、上の写真をご覧の通り、グラウンドは水浸し。とても野球をやれる状態ではない。 選手たちは体育館下にある武道場や筋トレルームでの練習を余儀なくされる。しかし、今年は土日の練習試合も一度も中止になることなく消化できたとのことなので、たまにはよいのかもしれない。 おかげで、監督・キャプテン・マネージャーにかなりゆったりとお話を聞かせてもらった。 |
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※※※※※※※※西浜野球部監督にインタビュー※※※※※※※※ |
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監督兼部長である黒崎正明先生は西浜高校へ赴任されてから10年。その前は平塚西技工科で14年間サッカー部の顧問をされていた。新潟の高校を出られて中京大まで野球を続けた経験があるので、もともと野球が本職。西浜に来て、野球部の顧問になった時は、さすがに嬉しかったそうだ。 さて、今年のチームだが、昨年の初戦敗退という結果を受け止め、まずバッテリーを含めた守りを強化し、完投能力のある投手を複数(田中くん・春木くんの両左腕)育てることに成功。凡ミスは激減し、最近の試合では相手を3点以内に押えることが多くなったそうだ。 管理人「大会が梅雨の最中に始まるので、この時期の練習メニューはなかなか難しい、ということはありますか?」 黒崎先生「いえ、もうこれは仕方ないことなので、早めにフォーメーションの練習をして、現在は実戦の試合で確認しているところです。今はむしろ、バント・走塁・キャッチボールといった基本に力を注いでいるところです。」 |
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管理人「先生の目から見て、キーになる選手を挙げるとすれば誰になりますか?」 黒崎先生「3番の吉沢くん、4番の小長井くんですね。特に小長井くんはツボにはまれば高校生離れした飛距離がありますから。4番でもあるし、彼が打たないことには、なかなか得点が入りませんし。」 管理人「キャプテンの鶴嶋くんについてはいかがでしょう。」 黒崎先生「ポジションがキャッチャーということもあり、全体が見渡せる選手です。野球のことをよく勉強してますし、1球ごとに全ポジションに指示を出しています。声もよく出して、元気もいいですよ。ただ、チームが彼に頼りすぎることもあるので、特に3年生部員にはもっと頑張るようには言っています。」 管理人「キャプテンはどのように決めているのですか?」 黒崎先生「最終的に決めるのは私ですが、上級生(引退してゆく3年生)の意見をまず聞きますね。すると、彼らの意見と私の意見が一致するので、困ることもありません。」 管理人「今年は3年生部員が8名で、全員ベンチ入りするようですが、これは先生の方針ですか?」 黒崎先生「そうですね。6〜7月は選手たちが凄く伸びる時期なので、ベンチ入りメンバーを決めるのが6月初旬というのは、なかなか辛いものがありますが、3年生はケガをして試合に出場できないとわかっていても、全員ベンチに入れます。幸い、これまで3年生をベンチから外さなければならない状態になったことはありませんが。」 管理人「他校ではグラウンドの使用で、他の部との関係から、朝練でバッティング練習をしているようですが、西浜の場合はどうですか?」 黒崎先生「やはり放課後は半面しか使えない ので、バッティングは朝やります。ただ、期末テストが近くなってきたので、現在は朝練をやめて、コンディション調整に入りました。うちの場合、ケージ(カゴ)でもある程度は打てますから。」 管理人「初戦の上溝高校戦に向けて、何か特別な準備はされていますか?」 黒崎先生「いえ。バント・走塁・キャッチボールといった常日頃練習してきたことをキチンとやれば、必然的に一度はこちらに流れが来ますから、その時いかに畳み掛けられるか、ですね。とにかく基本に忠実に、奇をてらったことは一切考えていません。」 管理人「それでは最後に。先生は事前アンケートで“高校野球の魅力は”という問に『甲子園』 とひと言お答えになっていますが、先生や部員たちにとっての甲子園とは一体どんなものでしょうか?」 黒崎先生「全国の球児たちがひたすら目指す場所です。地方大会は、強いチームも弱いチームも同じく甲子園というステージを目指すわけです。たとえ1回戦で負けたとしても、甲子園を目指した上での負けなのかどうかが大切だと思います。生半可な気持ちで野球をやってはいけない、ということですね。」 管理人「どうも、長い時間ありがとうございました。西浜高校の健闘を祈ります。」 優しい眼差しの中にも、凛とした厳しさも宿る黒崎先生でした。西浜が順調に勝ち上がれば、3回戦で北陵との激突も考えられる(詳細は組合せ表でご確認を)。茅ヶ崎勢どうしの対戦は、惜しいようでもあるが、楽しみでもある。両校が勝ち上がってくれることを願っています! |
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※※※※※※※※西浜野球部キャプテンにインタビュー※※※※※※※※ |
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まゆの得意技「素人質問」に やや戸惑う鶴嶋キャプテン |
キャプテンの鶴嶋智治くんは監督・チームメートからの信頼絶大。小学生時代は“鶴が台スターズ”(おぉ、鶴北戦でインタビューさせてもらった喜古さんの教え子だ)に在籍。円蔵中学時代はジプシーの如くポジションを変えていたそうだが、そのことがキャッチャーの彼にとって役に立っているとのこと。まさしく『扇の要』である。 管理人「黒崎先生から、君は野球の勉強をよくやっている、と伺ったのですが、実際にはどんなことを勉強したのかな?」 鶴嶋くん「去年はショートとして試合に出ていたんですね。で、初めてやるポジションだったので、どう動いたらいいか、といったことを本で読んだり、先生に聞いたりしました。」 管理人「キャプテンになって、その難しさや大切にしていることがあれば教えて下さい。」 鶴嶋くん「まとめている、という意識はほとんどないのですが、辛い時にも下を向かないで、明るく声を出してゆく、ということは心掛けています。」 管理人「今年のチームとしての目標、どんな野球をしたいかを聞かせて下さい。」 鶴嶋くん「一戦一戦、悔いの残らないようにしたいです。凡ミスをなくして、各自が自分のできることを精一杯やるようにして、ピッチャーは調子の良し悪しに関係なく、平常心で投げて欲しいですね。それと、打撃で勝ちたい、というのもあります。クリーンアップの破壊力は強烈だと思います。」 ここで特派員・まゆが登場。管理人には思いつかないようなスゴイ質問を浴びせるのであった。 まゆ「どうして小学生の時から今までずっと野球をやっているんですか?」 鶴嶋くん「....」 まゆ「あの、つまり別のスポーツとかをやってみたくなったりしませんでしたか、という意味なんですけど。」 鶴嶋くん「中学で部を引退するときは、かったるいから続けるのやめようと思ってた(笑)でも、時間があくとまたやりたくなるのが野球ですね。」 まゆ「じゃあ、大学に進んだあとも続けますか?」 鶴嶋くん「いやぁ...。草野球とかなら...。」 まゆ「では、最後の夏に向けての決意を。」 鶴嶋くん「自分だけでなく、3年生みんながキャプテンのような気持ちで部をひっぱっていく。試合に出るメンバーと出ないメンバーの意識の差を埋め、チーム全体で夏の大会へ挑みたい。」 以上はあくまで一部抽出です。鶴嶋くん、頑張ってね。 |
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※※※※※※※※西浜野球部マネージャーにインタビュー※※※※※※※※ |
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西浜でも1年生マネージャー募集中! |
明るく元気な応対のみならず 何気ない気遣いの内田マネ |
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マネ代表の3年・内田望美さんは平塚から自転車で西浜高校まで通う元気者。インタビュー中もその明るさとさりげない気遣いに、管理人は感心することしきり。 まゆ「なぜマネージャーになったのですか?」 内田さん「今のエース(田中くん)がたまたま同じ中学で、それで頼まれたっていうか...。」 まゆ「よく3年間続きましたね。辛いこともあるかと思うのですが。」 内田さん「家族にも絶対続かないと言われていたのに、気づいたら3年になってた。髪染めとかパーマとかバイトとか禁止で辛いけど、部員のおかげで楽しい思い出ができた。これは絶対やってみないとわかんない。だから1年マネージャー募集中!(笑)」 1年生は部員が18人もいるのに、寒川高校に続いて、西浜でもマネージャーがゼロ。これはかなり厳しい状態らしい。西浜高校で野球が好きな人(女性に限る、とは聞いていませんので、男性も可なのか?)は是非マネージャーに応募してみて下さい。 |
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“まゆ”からのお礼ざんす |
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キャプテンに部の雰囲気を訊くと「楽しい!」とひと言で返ってきたように、雨の室内練習でも部員は明るい。カメラを向ければポーズを決め、集合写真ではわざわざユニフォームに着替えてくれた。 ご協力ありがとうございました。大会では選手もマネージャーも頑張って下さい。 |
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写真左:筋トレに励むの図 写真右:武道場に集まってくれた部員たち |
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▼△▼△▼△▼△▼△市内5校の監督に共通アンケート▼△▼△▼△▼△ |
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西浜高校 黒崎正明先生 |
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(1)教師を目指す目的の一つに「野球部顧問」ということがありましたか。
まずは体育教師を目指しました。 (2)子供たちに野球を教える中で重視しているものは何ですか。 「思いやり」 (3)部訓もしくは大切にしている言葉で生徒たちに言って聞かせるものは。 @元気よく挨拶すること A努力すること Bマナーを守ること C感謝すること 特に努力することと、感謝することはよく言います。 (4)今年のチームでの目標は。 本校は5回戦進出が最高なので、「ベスト8」が目標です。 (5)野球部監督をやっていてよかったと思うことは何ですか。 選手がヒットを打ったり、ナイスプレーをしたあとの満面の笑みを見た時。 (6)ベンチ入りメンバーを決める最終基準は何ですか。 努力 (7)先生が現役でやっていた頃と現在の高校野球で共通点・相違点は。 共通点:メンタル面の重要性 相違点:用具の開発、新たなトレーニングの導入 (8)目標とする野球を実践している高校(1980年代の池田高校、のように時代指定も結構です)を挙げるとすればどこになりますか。また、その理由も教えて下さい。 特にありませんが、同じ公立校の活躍や、進学校の取り組みは励みになります。 (9)生徒たちに目標として欲しい選手(現役プロ・プロOB・アマチュアを問いません)がいれば、その名前と理由をお願いします。 本校卒業生の若林隆文君(現在、神奈川大学野球部2年)。野球が大好きで、人間的にも素晴らしい選手です。 (10)高野連の「連帯責任体質」について何かご意見はありますか。 特にありません。 (11)勉強との両立で、何か講じている策はありますか。 個人面談 (12)父母たちからのサポートは先生の期待に添うものですか。 はい。感謝しています。 (13)ベンチ入りできない3年生がいる場合に、どんな言葉を掛けますか。 とても簡単には言えません。 (14)軟式野球をやっている中学生たちにメッセージをお願いします。 高校野球は素晴らしいステージです。是非、高校野球という舞台に立ってみて下さい。 (15)究極の質問です。高校野球の最大の魅力は? 「甲子園」 (16)その他、これは絶対に言っておきたい!ということがあればどうぞ。 特にありません。 |
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※ご協力ありがとうございました |
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◆部員数:21名 ◆マネージャー:4名 ◆監督:村岡 信さん ◆部長:伊東 正先生 ◆キャプテン:椎野裕二郎くん ◆今シーズンの成績:秘匿希望[6月17日現在] ◆これまでの最高成績:ベスト32 ◆昨年の成績:1回戦サヨナラ負け |
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雨が降るのか降らないのか。シェイクスピア並みに悩むのが、この時期の屋外で実施される部活取材である。 お訪ねした6月17日も、まさしくそんな空模様だったが、どうにかグラウンドでの練習が行われることになった。 で、我々が練習を見ている間、部員たちが何をやっていたかというと、 ひたすら内野の連携プレーだけ である。 よくも飽きずにやり続けるもんだと感心していたが、これは部長である伊東先生の考えに基づくもので、今は徹底的に基礎作りに励んでいるのだそうだ。 現在、21名の部員のうち、11名が1年生であり、その中には野球未経験者が3名含まれる。3年生部員は4名だけで、基礎練習に時間を割かざるを得ない状況もあるようだ。 それにしても、である。 私(=管理人)が見たところ、無死または一死でランナー一塁で、内野ゴロが転がり、ダブルプレーを取るという場面を想定した練習を、21名(うち1名休み)で、内野手役とランナー役に分かれて行っていたが、 ランナー役の部員は間違いなく塁間ダッシュを40本以上やっている! 君らは陸上部か? と言いたくなるほど走りまくっている。 (私は元陸上部であるが、ダッシュも嫌いであった) マネージャーはボールが飛んでから、そのボールが一塁手に到達するまでの時間を毎回計測して、百分の一秒の単位まで大声で伝達している。 「4秒92!」(マネ) 「へいへ〜い」(部員ども) 「4秒58!」(マネ) 「ウオゥ〜ッ」(部員ども) ん〜、どの辺りのタイムだと「ヘイヘイ」で、どこまでタイムが上がると「ウオゥ〜」なのか、ということについては私にはわからないが、当然、ダブルプレーに仕留めるためには打者走者を一塁で殺さなければならないわけで、バッターが打ってから一塁ベースに到達するまでの時間が基準になっているのであろう。 (ちなみに塁間は27.34メートル。平均的な足の速さの右打者であれば、4秒少々というのが一塁ベースへの到達時間であろうか...勿論、推測です) それにしても、書いていて思うところだが、野球用語というのはかなり殺伐としている。 「仕留める」だの「殺す」だの、「塁を盗む」「投手のモーションを盗む」「サインを盗む」だの、枚挙に暇がない。 サッカーでは『自殺点』という表現が、スポーツには相応しくないとして『オウンゴール』と呼ぶようになって久しいが、野球の方は変わった、という話は聞かない。 もっとも、野球発祥の地であるアメリカが使っている言葉(つまり、英語ね)を和訳したものを基本的に使っているので致し方のないところだけど。 それに、第二次世界大戦中のように「ボール」のことを「だめ」とか、「ストライク」のことを「よし!」 などと言うよりは、相当自然だ。 おっ、そんなことを書いている場合ではなかったね。 とにかく、今年は練習試合でもほとんど勝っていない、とのことで、何とか一回戦を突破する、というのが目標である寒川高校野球部。関係者にいろいろとインタビューさせてもらいました。 |
「ヘイヘ〜イ」なのか? 「ウオゥ〜」なのか? クロスプレー ノックバットを振るう伊東先生 このボールひとつを巡ってドラマが.... |
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※※※※※※※※寒川野球部キャプテン&エースにインタビュー※※※※※※※※ |
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「元気よく」がモットーの椎野主将 打率5割を誇る強打者 球速120キロを誇る藤井投手 |
寒高野球部の朝は異常に早い。6時半集合である。この時点で私なら退部したくなるところである。それをまとめるキャプテン・椎野裕二郎くん(外野手)にインタビューさせてもらった。 管理人「チームを引っ張ってゆく上で気遣っている点は何ですか?」 椎野くん「とにかく、元気よく、ということです。それと、下手であっても一生懸命やっていれば、見る人は見ていてくれる、ということですね。」 管理人「今年の目標は?」 椎野くん「守備から崩れないように、本番で1つ勝つ、ということです。」 管理人「初戦は湘南台高校が相手だけど、何か作戦は?」 椎野くん「実は練習試合で負けているんですよ。だから、本番で勝つためにも、守備を鍛えています。外野守備にやや不安があります。」 管理人「今年は3年生が4人しかいないようだけど、1・2 年生たちに何かメッセージはあるかな?」 椎野くん「2年生は辛い時期をともに経験してきているので、今の経験を来年に繋げて欲しいです。」 管理人「どうもありがとう。初戦突破を期待していますね。」 さて、左の写真を見て頂ければわかるが、エース右腕・藤井謙吾くんは制服姿である。練習中に打球をぶつけて、病院に行っていたそうである。 管理人「ケガは大丈夫?」 藤井くん「ええ。左肘だったので、影響はないと思います。」 管理人「君の投手としての持ち味は、どういったところでしょう?」 藤井くん「コーナーワークで勝負したいです。特にどれだけインコースを攻められるか、ということを課題にしています。」 管理人「先発完投?それとも継投でいくのかな?」 藤井くん「継投ですね。自分が投げている時には全力でいきます。」 管理人「後輩たちにメッセージをお願いします。」 藤井くん「今年は1年生がたくさん入部してきたので、2年生はそれに刺激を受けて頑張って欲しいですね。」 管理人「どうもありがとう。ケガを治して頑張って下さい。」 |
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※※※※※※※※寒川野球部部長にインタビュー※※※※※※※※ |
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県立大和高校から横浜国大と、ずっと野球(外野手)を続けてこられた。教師になったのちも、母校である大和高校、大和南高校、大原高校と、ずっと監督を。寒川高校では、しばらく休んだあと、今年から現場に復帰されたとのことである。 夏の予選、初戦で当たることとなった湘南台高校にはナント奥様がご勤務とのことで、夫婦対決を余儀なくされている、と笑っておられた。 北陵の鶴岡先生同様、東海大相模の監督だった原貢さんは「大きな存在だった」そうである。特に大和高校時代は同じ地区で、「よく可愛がってもらいました」(笑)ということだ。 野球部員たちからの信頼は絶大で、私のみならず、特派員“まゆ”の幼稚な質問にも丁寧に答えて下さった。 (詳細は「まゆが行くざんす」をご参照あれ) 管理人「現在のチーム状況はいかがですか?」 伊東先生「練習試合でもほとんど勝っていませんし、徹底した基礎作りの段階です。捕って投げる、ということを正確にやることを大切にしています。」 管理人「メンバー表を見ると、未経験者も数名いるようですが。」 伊東先生「そうですね。でも、彼らにも野球の楽しさを知ってもらいたいと思って練習しています。」 管理人「中学生たちに特に勧誘 などはされていますか?」 伊東先生「いいえ、特には。ただ、オープンスクールの際に、ピッチングマシンのボールを打たせてあげたりはしていますね。」 (今年は8月27日にオープンスクールが催されるが、ピッチングマシンについて行われるかどうかは未定、とのことでした) 管理人「初戦の相手は奥様が勤務されている湘南台ですが、どういったことを目標に試合に臨まれますか?」 伊東先生「向うの監督さんから、妻を通じて『お手柔らかに』という伝言をもらっていますが、練習試合では10点差くらいでうちがやられているんですよ。ですから、何とか接戦に持ち込んで、守り勝つ野球がしたいですね。」 管理人「どうもありがとうございました。それでは初戦突破を期待していますね。」 <注> この日、我々が取材している間には、監督の村岡さんとはお仕事の都合で、残念ながらお会いできませんでした。伊東先生によれば「リトルリーグの監督もやっていて、他校にも教え子がいる」とのこと。また、お会いできることを願っています。 |
またしてもインタビューが予定時間を 超えてしまい、申し訳ありません 練習を見守る伊東先生 メチャメチャ頼もしい! |
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またしても |
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只今、1年生マネージャー募集中! |
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午前中からの雨でしっとり湿ったグラウンドの土。その上で、投げて打って走って捕って投げて刺す。その動きはパターン化されているようで、時に予想だにしないことが起きる。 「野球の面白いところは、オープンスキル(結果がわからず波乱が起きやすいということらしいです)なところ。だから選手には、大胆かつ繊細に攻めろと言っている。力が五分でどちらが勝つかわからないとき、ものを言うのはやはり日頃の練習。」という部長の伊東先生の好きな言葉は、 「練習は正直である」 だそうである。 部員数は(野球部にしては)決して多くないが、練習中に声が絶えることはない。部員同士、お互いの悪いところを大声で指摘しあい、大声で励ましあう。 2年マネージャーの庄司愛花さんは、マネ業をこう語る。 「マネージャーの人数のわりに仕事が多くて大変。けれど、部員のみんなが、とにかく野球が好きなことや、部の雰囲気が良くなっていることも伝わってくるから楽しい。夏はできるかぎり精いっぱいがんばって欲しい。」 現在、ひとりもいない1年マネージャーを募集中とのこと。条件は「野球が好きな人」。 メチャメチャシンプル。でも、それが、選手でもマネでも、一番大事なことなのだろう。 |
インタビューに応じてくれた庄司マネ ついに“まゆ”の魔の手が 顧問の先生にまで及んだ瞬間 |
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▼△▼△▼△▼△▼△市内5校の監督に共通アンケート▼△▼△▼△▼△ |
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寒川高校 伊東 正先生 |
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(1)教師を目指す目的の一つに「野球部顧問」ということがありましたか。
目的の一つでした。 (2)子供たちに野球を教える中で重視しているものは何ですか。 礼儀、相手を思いやる気持ち (3)部訓もしくは大切にしている言葉で生徒たちに言って聞かせるものは。 大胆かつ繊細 (4)今年のチームでの目標は。 一回戦を勝ち抜く (5)野球部監督をやっていてよかったと思うことは何ですか。 練習していることが試合で出来たこと。 教え子が正月に飲みに来ること。 (6)ベンチ入りメンバーを決める最終基準は何ですか。 努力しているかどうか (7)先生が現役でやっていた頃と現在の高校野球で共通点・相違点は。 近年は「あっさりしている」 (8)目標とする野球を実践している高校(1980年代の池田高校、のように時代指定も結構です)を挙げるとすればどこになりますか。また、その理由も教えて下さい。 東海大相模高校。野球に全精力を傾けているから。 (9)生徒たちに目標として欲しい選手(現役プロ・プロOB・アマチュアを問いません)がいれば、その名前と理由をお願いします。 プロの選手は、皆、尊敬できる (10)高野連の「連帯責任体質」について何かご意見はありますか。 今までは反対であったが、現在のこういう社会では逆に必要なのかも、と考えるようになってきた。 (11)勉強との両立で、何か講じている策はありますか。 練習は短時間で効率よく (12)父母たちからのサポートは先生の期待に添うものですか。 はい。 (13)ベンチ入りできない3年生がいる場合に、どんな言葉を掛けますか。 自分にできることは、どんな環境下でもある。 (14)軟式野球をやっている中学生たちにメッセージをお願いします。 燃え尽きないよう、楽しんで野球をやって欲しい。 (15)究極の質問です。高校野球の最大の魅力は? “一期一会” (16)その他、これは絶対に言っておきたい!ということがあればどうぞ。 ※記載ありませんでした |
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※ご協力ありがとうございました |
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◆部員数:44名 ◆マネージャー:4名 ◆監督:鶴岡英一先生 ◆部長:小林豊先生 ◆キャプテン:高山真吾くん ◆今シーズンの成績:32勝6敗[6月12日現在] ◆これまでの最高成績:ベスト16 ◆昨年の成績:ベスト32 |
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お訪ねしたのは6月12日の木曜日。この日は曇りで、どうにかグラウンドを使って練習ができる状態だったのは、取材をする我々にとっても幸運であった。 北陵高校もご多分に漏れず、野球部は陸上部・サッカー部・ハンドボール部といった他の部とグラウンドを共有しており、木曜日は陸上部の練習が休み、サッカー部は外のグラウンドで練習をする(つまり野球部が北陵グラウンドをほぼ独占できる)という、やや特別な曜日なのだそうだ。 で、グラウンドを大きく3つに区切り、徹底したノックが続けられた。 北陵野球部では、チームを仕上げてゆく過程の中で、夏の大会から逆算して、計4回の「ノック週間」を設け、守備を鍛えてゆく。 ノッカーは鶴岡・小林両先生をはじめ、OBや、場合により、現役生が務める。この日は前キャプテンの佐藤亮太くんが数え切れないほどの外野フライを打ち続けていた。 守っている選手も、勿論大変ではあろうが、ノッカーの方にも相当な体力が必要だ。見ているだけの当方は大変申し訳ない気持ちになるが、けして 「ちょっと守らせて下さい」とか「ノックをやらせて下さい」 などと間違っても言ってはイケナイ。命(勿論、私の方の)に関わる可能性がありますからね。 片や、ブルペンでは昨年からのエースサウスポー・小林くんをはじめ、投手陣が投げまくっている。 彼らはキャッチャーに向かって、ただ投げているわけではない。一球一球、スピードやキレを確認しつつ、どんな場面でどういう球種をどの高さ・コースに投げるか、ということを当然イメージしながら投げているのである。 (たぶん) で、気づいたのであるが、誰もバッティング練習をしていない。頂いた資料の中には チーム打率 3割6分(だいぶスゴイ!阪神よりも打ってます) とあるが、一体いつバッティングをしているのだろうか。まさか、イチロー選手のように、練習後にバッティングセンターに通っているわけでもなさそうだが.... 鶴岡先生曰く「朝練の時だけですね。他の部活の子に当たってもいけませんし。」だそうだ。 朝練は月曜を除いて、毎日午前7時05分〜8時15分。リアルな数字であるが、この時間に学校に来ること自体、私には信じ難いことでもある。だって、私なんぞはそのくらいの時間に就寝することも結構あるぞ。 君ら授業中、寝てないか? (私はよく寝てました。先生方、ゴメンしてね) ともかく、練習が始まると、ボーッと している暇は誰にもない。選手だけでなく、マネージャーも走り回っている。 そんな北陵野球部であるが、どうやら今年は『期待、大』 という噂を聞いている。その辺りをマネージャー・キャプテン・部長・監督にインタビューしてみました。 |
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※※※※※※※※北陵野球部マネージャーにインタビュー※※※※※※※※ |
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現3年生のマネージャーは2人。中学時代はソフトボール部でチームメイトだったそうだ。マネージャーになったきっかけは“北陵にはソフト部がない”“高校入試直後の春の選抜を見て熱くなった”とのこと。 (ちなみに、北陵では、ボールの繕いやユニフォームの洗濯はマネージャーの仕事ではないそうです) 管理人「マネージャーって大変じゃない?辛いことは何かな?」 田辺さん「ノックの時にたくさん走ることと、休みが少なくて体力的にキツイということはあります。」 伊藤さん「夏が暑い!去年は熱中症で倒れました(笑)」 管理人「練習中、気をつけていることは?」 二人「練習がスムーズに進むよう、選手よりも早く気づいて動くことです。」 管理人「野球で好きなポジションはどこですか?」 田辺さん「センター。何か守備範囲も広くてアスリート、っていう感じです。」 伊藤さん「二遊間!内野の中心で頭も使って野球してます。」(し、しぶい...) 管理人「ちょっと嫌な質問だけど、甲子園で優勝しない限り、いずれ敗戦の日が来ますね。勿論、今、負けることは考えてはいないだろうけど、その日のことを想像したことはありますか?」 伊藤さん「引退のことを考えると 、燃え尽き症候群になりそうで、ものすごく怖いです。だから、今のうちから“負ける”ということも意識だけはしておいて、大打撃を受けないようにしようと。」 田辺さん「先輩のマネージャーたちは、負けた時に泣いていたけれど、満足もしていたようです。私もそうでありたいと思います。」 管理人「どうもありがとうございました。残るひと月少々、頑張って下さい。」 |
左)田辺かおるさん 右)伊藤幸子さん |
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※※※※※※※※北陵野球部キャプテンにインタビュー※※※※※※※※ |
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キャプテンの高山真吾くんは、中学時代は茅ヶ崎シニアで活躍していた。つまり、高校に入る前から硬球に触れていたことになる。これは大きなアドバンテージと言えよう。そして、その強肩ぶりはなかなかなのもので、遠投95〜100メートルというから恐れ入る。 (較べてナンノ意味があるか、と言えばそれまでだが、私の3倍です!) 昨年からレギュラー捕手であり、エースの小林くんとともに組むバッテリーはナインからの信頼感が厚い。 管理人「どこの部のキャプテンにも聞いていることなんだけど、50人近い部員をまとめてゆくのに、どんな点を気遣っているかな?」 高山くん「部員どうしの仲がよく、雰囲気がホンワカしているので、締めるところを キッチリ締める、というところですね。」 管理人「歴代キャプテンから見習っている点はありますか?」 高山くん「去年のキャプテンは盛り上げるのがうまく、一昨年のキャプテンはメチャメチャ勝負強かったので、その辺を注意して見習おうと思っています。」 管理人「去年からずっとバッテリーを組んでいる小林くんについて、キャッチャーの目で見ていてどう思う?」 高山くん「とにかく打たれ強いですね。ピッチャーから崩れるとは考えにくいです。」 管理人 「今年のチームはどういう戦い方で勝とうとしているのかな?」 高山くん「突出した選手がいないので、総合力で勝ち上がりたいです。」 管理人「それでは最後に、この夏の目標を聞かせて下さい。」 高山くん「野球では何が起こるかわからないので、一戦一戦大事に戦って、去年の成績(ベスト32)を上回りたいです。その上で、ビッグネームの私立を倒したいですね。何とか4回勝って、東海大相模とやって勝ちたいです。だから、一応目標はベスト4です。本当は『甲子園』 と言いたいんですけど。」 (組合せ表によると、順調に勝ち進むと、その東海大相模戦の前に相洋か横浜隼人との対戦がありそう) 管理人「 ありがとうございました。応援しているので、頑張って下さい。」 |
強肩捕手でもある主将の高山真吾くん 制球力・変化球のキレで押しも 押されもせぬエース・小林雄太くん |
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※※※※※※※※北陵野球部部長にインタビュー※※※※※※※※ |
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生徒を見る目が温かい小林部長 |
小林先生は理科を教えている。北陵に赴任されて3年目。野球部の印象についてお尋ねすると 「野球部がきちんと野球をしている、ということ自体が素晴らしいです。」 という、一瞬聞き間違えたのかと思う返答であった。前任校の寒川高校では9人揃えて大会に出場することが一つの目標になっていたそうで、寒川高校の野球部を「部活.ネット」で盛り上げて欲しい、というリクエストを頂いた。頑張ります! 小林先生自身は学生時代は水泳をやっていて、野球の経験はなかったそうだが、教師になってからはずっと野球部の顧問を務められて、ノックも堂に入っている。 「勝負は鶴岡先生に任せて、私はサポート役に徹したいと思います。」 こういう人たちがいて、はじめて部活が成立している。高校生諸君、その辺、ちゃんと学習しておきましょう。 (たぶん、試験には出ないけど) |
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※※※※※※※※北陵野球部監督にインタビュー※※※※※※※※ |
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☆★☆★☆★☆★☆★原 貢 監督に憧れて★☆★☆★☆★☆★☆ |
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ロングインタビューにも快くお付き合い頂きました 「芸術的ノック」になると顔つきが真剣に 午後7時。薄暮のグラウンドで締めのキャッチャーフライ |
北陵で12年目、前任校の大清水高校での10年を合わせると22年に及ぶ高校野球の監督歴を持つ鶴岡先生。ノックの巧さは県内で五指に入ると言われる達人である。 (管理人・注 私の記憶に間違いがなければ、ノックは左右両打ちであり、最も難しいとされるキャッチャーフライも軽々と、しかも、練習として相応しい位置に打ち上げていらした。アレは一つの「芸」の域に達しています。) 自らは少年野球に始まり、県立川崎高校・日体大でも選手を続けたが、それは同時に一級上にいた原辰徳氏(現・巨人監督) の東海大相模高校・東海大の後塵を拝し続ける歴史でもあった。その中で、辰徳氏の父であり、辰徳氏の高校・大学での監督でもあった原貢さんへの憧れを強く抱いたことが、高校野球の監督を目指す最大の要因だったとのことだ。 詳しいことについては、下記「共通アンケート」をご参照頂きたいが、自身が公立の進学校で野球をしていたこともあって、高山キャプテン同様に(というか、キャプテンの方が監督同様なのだろうが)私立の強豪校には燃えるものがおありの様子。 管理人「今年のチームはどうですか?」 鶴岡先生「かなりやれると思いますよ。去年のメンバーが多く残っているし、積んできた経験が財産になっています。」 管理人「部員が50名近くいると、人選も難しくなると思いますが、その辺のご苦労は?」 鶴岡先生「部員を7つの班に分けて、競わせるようにしています。とりあえず1・2 班はレギュラー組なんですが、入れ替えも頻繁に行いますので、4班以下の子たちにも十分チャンスはあります。最終的にはチームにとって役に立つ子がベンチに入ることになりますし、実力がモノを言うのは間違いありません。」 管理人「キープレーヤーは誰になりますか?」 鶴岡先生 「飛び抜けた選手がいないので、全員の総合力で勝ちたいですが、敢えて挙げるなら、1番ショートの飯尾くんと、3番ライトの豊田くんでしょうか。彼らが落ち着いてプレーしてくれれば、勝機が広がると思います。バッテリーは去年の夏も経験しているので、大崩れはないと思います。連投になった時がやや心配ですが。皆、大観衆の前でいかにいつも通りにできるか、ですね。」 書ききれないほど、高校野球に傾ける情熱を伺った。インタビューとその後の練習を見させてもらって、しみじみと「高校生の部活は指導者次第だなぁ」という感慨に襲われた。 初戦の相手は二宮高校。7月13日保土ケ谷球場にて9:30プレーボール予定。 北陵生諸君は勿論、この記事を読んで興味を持った人も、是非、応援に駈けつけて下さいね。「部活.ネット」でも、できる限りフォローしてゆきたいと考えています。 「部活.ネット」の腕章をつけた人物を発見したら、ひと声掛けて下さい!くれぐれも熱中症にならないよう、ご用心あれ。 |
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▼△▼△▼△▼△▼△市内5校の監督に共通アンケート▼△▼△▼△▼△ |
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北陵高校 鶴岡英一先生 |
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(1)教師を目指す目的の一つに「野球部顧問」ということがありましたか。
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※ご協力ありがとうございました |
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こう見えても(見えてない?)私は「超」野球少年だった。どのくらい「超」なのかというと、 “デッドボール”を長きに亙り“ゼットボール”だと信じ込んでおり、子供心に『ゼット(Z)はアルファベットの最後の文字だから、困った時に最後に投げるボール』だという頭がいいんだか悪いんだかわからない解釈をしていた。 (たぶん、「悪い」方だと思いますぜ) 中学では最初は当然の如く、野球部に入っていたが、あまりのプレーの華麗さが先輩たちの嫉妬を呼び、裏庭で意味もなく殴られるに至り、退部。その後20年以上、野球を封印していたせいで、イチローが「振り子打法」なる奇怪なフォームで年間最多安打記録を塗り替えた年(1994年)、彼のフォームをテレビですら一度も見たことがなかった。 その後、封印を解き、再度野球をやってみるも、キャッチボール前にベースランニング(けしてグラウンドの周回ではないッ)2周目で両足がつる。何と、ウォーミングアップの段階でリタイアだ。やはり25年の歳月はただならぬ衰えを私の体に刻んでいた模様である。 右手は重度の腱鞘炎のため、握力17。子供以下である。 空腹時血糖値119。だいたい数値が救急車であり、某名医に「あなたは立派な糖尿病です」と言われる始末。 全力投球による球速は時速82km。ランディ・ジョンソンの半分だ。 遠投力35メートル。小学4年生の時とほぼ同レベル。サードからファーストまでノーバウンドで投げられたりすると、「今日は絶好調だ」と呟いてしまう。 後方にフライが揚がると、勿論、万歳をして倒れる。 万一、打席でまかり間違って(振り遅れて)右中間にヒットでも打とうものなら、相手がどれほどヘボな外野手であっても、絶対に二塁ベースに止まる。一気に三塁まで行くと肉離れは言うまでもなく、最悪、骨折や心臓麻痺といった命にかかわる可能性を否定できない。できれば、二塁ベース辺りに「給水所」を設けてもらいたいくらいだ。 で、現在は年に2回、断りきれない草野球をやるのみになっている。 つまり、我が野球人生はプレーヤーとしてはとっくに終了していたわけだ。 しかし、プレーヤーとしての情熱とは別のところにも野球を楽しむ方法はいくつも転がっている。一億二千万総評論家時代とでも名づけようか、誰でもなれる「バーチャルプロ野球監督」とでも言おうか。 で、話すとムチャクチャ長くなるので、以前から私が提唱している“ルール変更”についてだけ、ナベ○ネくんを筆頭とする『私(もしくは「我が巨○軍」)は常勝を宿命づけられている』と勘違いしている人々に伝えようと思う。 (以前もWEBを通じて呼びかけたのだが、彼(もしくは「彼ら」)は反応してくれなかった。ま、当たり前か) (1)「敬遠」申告制 最初からフォアボールで出塁させることを意図しているのに、いちいち4回も投手と捕手とでキャッチボールをしているのは明らかに時間の無駄である。審判に「敬遠ッス」と言えば済むだろうが。 (2)左バッターの一塁ベースを遠ざけろ ※ちょっと長編 自分が右打者だから言うわけではないぞ。2001年、綿密な調査を行った結果に基づき、お話するのだ。 野球というスポーツはあからさまに左打者有利にできている。 左打者用のバッターボックスが右打者のそれに較べて、一塁ベースに近いというだけでなく、バットを振った時の体重移動が左打者の方が一塁ベース方向に向かって走り出しやすいようになっている。つまり、左打者はバットを振りながら既に疾走態勢に入っている、ということだ。 不公平だ。 よく今まで右打者による暴動が起こらなかったものだと感心する次第である。 そこで、私がこの件について長年考えてきた(ちょっと嘘臭い)改正案を提起するものである。 一塁ベースを右打者用と左打者用で分ける。勿論、右打者用の方が距離が短くなるようにする。 これなら不公平感もなくなる。なぜ今まで誰も口にしなかったのか不思議だ。 (既に誰かが言っていたのかもしらんけど) 左打者は、自分用のベースにたどり着くのに右打者用のベースを通過しなければならないので、「危険だ」と言うかも知れんな。なら、右打者用のベースの薄っぺらいものにすればよかろう。実際、ソフトボールでは接触の危険を避けるため、一塁手が踏むベースと打者走者が踏むベースを分けている。 さて、そこで2001年、新人王と首位打者に加えてMVPまで獲ってしまったイチローくんの打撃を振り返ってみよう。 彼の打撃成績は692打数242安打。打率.350で首位打者獲得というものである。立派だ。 だが、彼の242安打のうち実は4分の1に相当する61本が内野安打なのだ。 内野安打のアウト・セーフはひじょうに微妙なタイミングなので、もし一塁ベースがあと1メートル遠かったら彼の打率はだいぶ変わったはずである。 仮に彼の内野安打のうち3分の1がただの内野ゴロだったと仮定すると、692打数222安打で打率は.321にしかならない。勿論、首位打者にはなれなかった。 (その場合、現在ゴジラ松井くんとチームメイトであり、左打者ながら内野安打とは全く無縁のジェイソン・ジアンビ選手が首位打者になっていた、というのが私の綿密な調査による結論だ) 勿論、イチローは「足が速い」という自分の特性をしっかりと生かしたスタイルでチームの勝利に貢献したわけだから、それに文句をつける人もいなかろう。むしろ賞賛されるべきだし、実際マリナーズが地区優勝できた最大の要因はイチローの出塁にあったと言って過言ではない。 でも、不公平は不公平だ。私は“右打者と左打者の一塁ベース差別化”を力強く訴える。 プロ野球でそのルールを採用してくれた日には、間違いなくそれが高校野球・草野球のレベルにまでそのルールが採択されることになろう。ルールというものの本質は上意下達であるからね。 (おぉっ、ちょっとだけ人間社会の一端に触れてしまった) 本当は、ドラフト制・FA制度・鳴り物応援の是非・社会人野球への提言など、本を10冊くらい書けるほどのアイデアがあるが、それはまた別の機会にご紹介しよう。 |
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